自作のジオラマに木を置いてみたいけど、作り方が分からない。
どうすればリアルな木が作れるんだろう…
せっかくジオラマを作るなら、細かいところまでこだわりたいですよね。
私は、お花見に行ったときに見た綺麗な桜の木をどうにかして再現したいと思い、初めてのジオラマ作りに挑戦しました。
右も左も分からない状態で木の作り方を調べても、ジオラマキットの木の作り方が多くて…
そうじゃないんだ!!!ってなったので、工夫しながら作ってみました。
完成品はこちら。
ワイヤーの上から粘土を貼り付けて着色しています。
1つの記事ですべての工程を説明するとかなり長くなってしまうので、今回はワイヤーで木の幹の芯を作るところをなるべく詳しく説明していきたいと思います。
【手順】
- ワイヤーの材質を決める
- 木の幹の形を決める
- 木の幹を造形する
【使うもの】
- ワイヤー
- 平やっとこ
文章よりも映像で見たいよという方は、こちらの動画をどうぞ。
ワイヤーの材質を決める
まず、木の幹となるワイヤーの材質から決めていきましょう。
リアルな木の幹を作るためには、ワイヤーをねじったりまとめたりする必要があります。
材質はワイヤーを10本以上束ねたときに曲げられる硬さのものがおすすめ。
私はホームセンターで銅線を購入しました。
太さは0.55mm。
お店に売っている中でいちばん細いものを選んでみました。
杏が作った桜の木は高さ15cmで、銅線は7m巻のものを5個使っていたよ!
実は、銅線を購入する前にDAISOでスチール針金(0.7mm)を購入したんですが、見事に大失敗…
たくさん束ねたときに、ワイヤーが硬すぎてびくともしなかったんです。
小さな木を作るなら良いかもしれませんが、ワイヤーを10本以上束ねるなら別の材質のものを選んだほうがいいですね。
もし100均で購入するなら、DAISOのアルミ自在ワイヤーが柔らかくて扱いやすいです。
ただ、太さが1mmなので、繊細な枝分かれを表現したい方には向いていないかもしれません。
迷った方は細めの銅線一択です。
木の幹の形を決める
ミニチュアの木を作るうえでいちばん大切な工程です。
闇雲にワイヤーをねじるのではなく、木の参考写真を見ながら作ると作業がスムーズに進みますよ。
今回は、私が作った桜の木の参考写真を見本にして説明していきます。
枝の分かれ方を見る
ワイヤーで木を作るときは、地面側(太い)から空側(細い)に向かってねじっていきます。
私の場合はあらかじめ設計図を作っておくと、形をしっかりとイメージできました。
まずは幹のラインをなぞります。
次は、いちばん初めに枝分かれをしている部分に注目。
左右に3:2の割合で分かれているように見えたので、ここから形作っていきます。
次の枝分かれは、先ほど3:2に分けた3の方に注目。
こちらは地面に近い位置からすぐに枝分かれが始まっているので、4等分にして枝の流れを作っていきます。
3:2に分けた2の方は、少し空に向かってねじってから2等分にして、先ほどの3の方と枝分かれが始まる高さを変えていきます。
今見ていた部分よりも先の枝分かれは、ワイヤーの木のバランスを見ながら、その場の感覚でねじっていきます。
木の幹を造形する
ワイヤーの長さを揃えて折りたたむ
今回私が作った15cmの桜の木は、ワイヤーの長さを20cmで揃えています。
私の場合はジオラマのメインになるのが桜の木だったので、サイズがかなり大きいです…
ワイヤーは初めに全部切ってしまうと、作業中にグサグサ刺さります。
本当に痛いです。
まずは、自分の作りたい長さに合わせて折ってまとめていくのがおすすめ!
すべてのワイヤーを折りたたんだら、輪ゴムか余ったワイヤーで仮止めしておくと作業がしやすいです。
今触る部分だけ折りたたんでいるところを切ってあげると手の怪我を防げます。
あとは設計図を見ながらねじねじしていくだけ!
素手もしくは平やっとこでワイヤーをねじる
まずは大きな枝分かれから造形していきます。
素手で大胆にねじって、全体の大まかな形を作ってから細部へ。
ワイヤーをある程度ねじって先端の方まで来たら、枝の長さのバランスを見ながらワイヤーを短く切るといい感じになりました。
ワイヤーの先端は素手ではねじりにくいので、やっとこを両手持ちしてワイヤーを挟みながら平やっとこでねじりましょう。
完成したらこんな感じになります。
次の記事では、ワイヤーで作った木の幹に粘土で肉付けをしていきます。
興味がある方はぜひ読んでみてくださいね!
「anzu’s craft room」は、ジオラマ•ミニチュア作品をYouTubeで公開しています。
細かい作業がお好きな方はぜひ覗いてみてください♪