クリスマスといえばサンタクロース。
サンタクロースといえばサンタ帽。
お気に入りのお人形や置物にサンタ帽を被せてクリスマス感を出したいなと思ったことはありませんか?
私はキューピー人形に手作りのコスチュームを着せたオーダーメイドキューピーを販売しているんですが、
以前依頼してくださった方から「我が家のキューピーちゃんをクリスマス仕様にしたい」という相談をいただきました。
そりゃあもうサンタ帽を作るしかないでしょう。
ということで、小さなものに被せても綺麗な立体に見えるサンタ帽の編み方を研究しました。
- 鎖編み
- 長編み
- 引き抜き編み
試作を繰り返した結果、この3つの編み方を組み合わせることで簡単にサンタ帽を作ることができたんです。
編み物に慣れていない方にも分かるように、画像をたくさん見せながら説明していくのでぜひ試していただけると嬉しいです。
【使うもの】
- 刺繍糸(赤)
- モール刺繍糸(白)
- 縫い針(糸穴が大きいもの)
- レース針(DAISO 6号 / 1mm)
縫い針はどれを選べばいいか分からないという方には、「DAISOのクロスステッチ針6本セット」がおすすめ!
6本の中で糸穴がいちばん太い針を使ってみてください。
今回作ったサンタ帽は、刺繍糸6本取りで編んでいます。
サイズ感で言うと5cmキューピーの頭に被せられるくらいの大きさ。
油性ペンの太い方のキャップと同じくらいだと思います。
もう少し大きいサンタ帽にしたい場合は、刺繍糸とレース針→お好みの太さの毛糸とかぎ針に変更すれば、同じ編み方で大きいサイズのものを作れます。
編んでる様子が画像だけだと分かりにくい!という方はこちらの動画をどうぞ。
サンタ帽の三角部分を編む
サンタ帽は先の尖っている部分から徐々に目を増やして末広がりになるように編んでいきます。
編みはじめ
はじめに糸端が下に向くように左手で刺繍糸を持ちます。
右手で糸の長い方を持ち、左手の人差し指と中指の指先に1周巻きつけます。
丈夫な帽子を編みたい場合は2周巻きつけてください。
巻く方向は「手前から奥」。
巻きつけた糸を指から外し、左手の親指と中指でつまむように持ち替えます。
輪の中にレース針を差し込み、糸を引き抜きます。
ここからは編みの工程になりますので、刺繍糸の長い方は人差し指を通って小指に2,3回巻きつけると糸が緩まず編みやすくなります。
そのあと糸に針を引っかけて引き抜くと鎖編みが1目できます。
もう1度鎖編みをするとこんな感じ。
次は輪に沿うように長編みを作っていきます。
1段目
針に1回糸を引っ掛けたあとに、輪の中に針を差し込み糸を引き抜きます。
糸をさらに引っかけ、ループ2つのところで引き出します。
糸を引っかけ、全てのループを引き抜きます。
これで長編みの1目ができあがりました。
このあと長編みの工程を繰り返し、計6目作るとこうなります。
6目目の位置を確認して、あらかじめレース針で穴を広げておきます。
穴を広げた6目に針を差し込み、糸を引っかけてそのまま引き抜きます。
これが引き抜き編みです。
引き抜いたあとは、6目と繋がった部分をギュッと引き締めるためにしっかりと糸を引っぱってください。
この工程を丁寧にすることで仕上がりが綺麗になります。
2段目
2段目も1段目と同じように長編みを繰り返します。
違うのは、折り返し地点の3目と最後の6目の部分で目を足すこと。
この工程が増えることで、きれいな三角になっていきます。
2段目も編みはじめと同様に鎖編み2回からスタートします。
針に糸を引っかけた状態で穴に針を差し込むんですが、このときは鎖編みが繋がっている目の穴を探してください。
そして長編み。
これが1目になります。
2目は隣の穴に針を差し込んで長編み。
穴の場所が分かりにくいときは、編み目を少し引っ張ると穴が出てきます。
3目は2目と同じように長編み。
その次の編み方が要注意です!!
3目で編み終わった穴をもう1度使って長編みをします。
そうすることで編み目を1つ増やして末広がりの形にできます。
1目→2目→3目→3目→4目→5目→6目→6目
この流れで長編みをしていってください。
最後の長編みが終わったら、引き抜き編みで2段目を閉じます。
3段目以降
3段目もまずは鎖編み2回。
ここからは同じ工程の繰り返しですが、編み目を足す位置がとても重要になってきます。
【3段目】
1目→2目→3目→4目→4目→5目→6目→7目→8目→8目
【4段目】
1目→2目→3目→4目→5目→5目→6目…9目→10目→10目
段数+1の目のところで編み目を足せばOK。
キューピー用のサンタ帽は同じ要領で目を増やしていって6段目まで赤い糸で編んでいます。
6段目の最後に引き抜き編みをしたら次は続けてサンタ帽の白い部分を編んでいくので、編み終わりはそのままにしてください。
サンタ帽の白い部分を編む
白い部分に使ったのは「モール刺繍糸」。
【モール刺繍糸の特徴】
1本の糸に細かい毛がたくさんついている糸。
フワッと立体的な仕上がりになる。
モール刺繍糸を取り扱っているお店は少ないので、私は通販で購入しました。
編んでいる途中で糸を替える
先程まで使っていた赤い刺繍糸から白いモール刺繍糸に自然に繋げる方法をご紹介します。
今の時点では、6段目の引き抜き編みが終わったところ。
この次の7段目の長編みをモール刺繍糸で編んでいきます。
まず赤い刺繍糸を適度な長さでカット。
モール刺繍糸と赤い刺繍糸を重ねあわせます。
6段目終わりのループが広がりすぎないように左手でホールドしながら、モール刺繍糸の方で鎖編みを2回します。
そのあとは先程と同じように長編みを1周します。
最後の目まで編み終わったら引き抜き編みをします。
編み終わりで10cm残して余分なモール刺繍糸をカットしたら、ループを広げるように引っ張って糸端を出します。
しっかりと糸を引き締めたらサンタ帽の三角部分が完成!
サンタ帽のボンボンを作る
サンタ帽のボンボン部分は丸くてモコモコしている感じに仕上げたいので、モール刺繍糸を使いました。
編み方はとても簡単です。
サンタ帽の三角部分とほぼ同じ編み方をするだけ!
指に糸を1周巻きつけて輪を作り、鎖編み2回。
糸を針にかけた状態で輪の中に針を差し込んで糸を引きます。
針に3つのループがかかっている状態になったら、糸を引っかけて全てのループから引き抜きます。
長編みを6目編んだら1段目の完成。
編みはじめの飛び出ている糸をしっかりと引き締めます。
6目目の位置を探して引き抜き編み。
2段目はじめの鎖編み2回をせず、すぐに長編みをします。
目を増やすのもなし。
6目長編みができたら引き抜き編みで2段目を閉じます。
丸っこくなってくるので編みにくいですがあともう少し。
3段目は6目全てで引き抜き編みをすれば綺麗な玉ができます。
両端は10センチほど残してカット。
ループを広げるように糸を引っ張り引き締めます。
左右に伸びた余分な糸は、レース針に巻き付けて引き抜いて片側に寄せておきます。
仕上げ
仕上げの工程では、糸穴が大きな針にはみ出た糸を通して糸処理をしていきます。
DAISOに売っているクロスステッチ針(6本入り)の一番穴が大きな針がおすすめ!
糸の端処理
はみ出している糸を1本ずつ縫い針に通して、なみ縫いのようにジグザクと同じ色の糸の中に絡めていきます。
3,4回並縫いをしたら、帽子の内側に糸端がくるようにしてカット。
ボンボンをつける
ボンボンは、三角の頂点に縫い付けていきます。
まず片方の糸端を針に通して、三角帽子の頂点ギリギリに止まるように2回ほど縫います。
その後ボンボンに向かって糸を通し、また三角帽子の方に向かって縫います。
頂点縫い→ボンボン通しの工程を2,3回繰り返すと頑丈に固定されます。
最後にボンボンに糸を通して、ボンボンの先ギリギリで余分な糸をカット。
反対の糸処理も同様に行ってください。
三角帽子のてっぺんにボンボンがつきました。
折り目をつける
大きなサンタ帽だと、ボンボンの重みで勝手に帽子の先が折れるのですが、小さいとそうはいかず。
パーティー用帽子のようにツンと立ってしまうので、自分で折り目をつけないといけません。
まずは実際にサンタ帽を被せる予定のものに帽子を乗せてみて、折れ曲がる位置がどこに来てほしいかを考えます。
折り曲げた位置を忘れないようにサンタ帽を外し、同じ赤い刺繍糸で縫い止めて両糸端がサンタ帽の内側にくるようにします。
糸を軽く引っ張りながら固結びを3回したら余分な糸をカット。
かわいいサンタ帽の出来上がりです。
あとは好きなお人形や置物に被せるだけ!
私はオーナメントの中に入れたキューピー人形にサンタ帽を被せました。
かわいいのができました。
皆さんも手作りのサンタ帽でクリスマスを満喫してみませんか??
「anzu’s craft room」では、ジオラマ•ミニチュア作品の制作風景をYouTubeで公開しています。
細かい作業がお好きな方はぜひ覗いてみてください♪
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