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廃墟のジオラマを自作してみた【下準備編】

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ジオラマと言われて思いつくものは、私の中では「自然」と「廃墟」でした。

以前桜のジオラマを作ったから次に挑戦するのは廃墟だろう、ということで試行錯誤しながらやっと完成させた作品は、放置されて朽ちたピアノがメインのジオラマです。

ピアノの解体動画を見ながら設計図を作ったのはいい思い出ですが…
さすがに古びたピアノを1から作ろうとする人は稀だと思うので、制作動画だけ紹介させてください。

今回の記事ではジオラマの土台になる床と壁の作り方を書いていきます。
長くなりそうなので着色編は次の記事で。

ここでは材料や着色前の加工について写真も挟みながら紹介していきます。

廃墟のジオラマ作りに挑戦してみたい方にはきっと参考になると思うので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

この動画では廃墟ジオラマの制作風景を見ることができます。
制作の流れが見たいという方はぜひご覧ください。

廃墟のジオラマの土台作り

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今回はカッターを使うので、大きめのカッターマットの上で作業しました。

白とこげ茶の2色の面があり、淡い色のものを扱う時はこげ茶の面、濃い色のものを扱う時には白の面を使っています。

床と壁はスチレンボードの表面の紙を剥いだもの。

壁と床のある廃墟ではなく、瓦礫を自作して廃墟の表現をしたい場合はSeriaで売っているスチレンボードを使うのがおすすめです。
今回紹介するボロ加工は岩、山肌の表現にも使えるので、ぜひ試してみてください!

今回私は以前購入していたスチレンボードの表面に付いている紙を剥がして使用しましたが、紙がないものを探している方はスチレンペーパーで商品検索をすると出てきます。

スチレンペーパーの貼り付けには、透明タイプのボンドを使いました。
細かい部分の貼り付けをするときにいちいち蓋を閉めるのは面倒くさいですが、こちらのボンドは速乾タイプで、蓋を開けっぱなしにしてしまうとノズルの先が乾燥してボンドが固まって出てこなくなるので注意が必要です。

作業中すぐに使うときはこのように接着剤の先端からつまようじを半分くらい差し込んでおいておくと乾燥することがありません。

また、細かい部分の接着をするときにつまようじの先に接着剤を出してヘラのように使うこともできます。

今回作ったジオラマは窓がある室内をイメージして作ったので、壁面は壁、窓、壁が均等になるようにはじめに設計図を作ってからスチレンボードをカットしています。

窓ガラスの部分にはじめから透明なシートを貼ってしまうと、着色をする際に絵の具で汚れてしまうので、窓ガラスは一番最後につけるのがおすすめです。
また、壁のパーツも一気にすべて貼り付けるのではなく、ボロ加工を先にしてしまってから合体させた方が作業がしやすかったです。

  1. スチレンペーパーをカットする
  2. 細かなパーツを貼り付ける
  3. ボロ加工を施す
  4. 壁のパーツを貼り合わせる(全部のパーツを貼り合わせるのは着色後)

この順番で作業を進めました。
流れは動画が1番見やすいと思うので、説明がわかりにくかった場合は動画も見てみてください!

こういう建物系の作品は初めて作ったのですが、制作に取りかかる前の設計図と手順を想像しておくことがものすごく大切になるということを学びました。
縮尺やデザインなど、何から何まで手探りで何ヶ月もかかった分、達成感もひとしお。
ジオラマ作りの魅力をさらに知ることができたように思います。

床と壁を廃墟っぽくボロボロにする

ボロ加工をする前にスチレンボードに大まかなラインを書いて、出来上がりを想像してから作っていきました。

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壁が朽ちた感じを表現するために使ったのははんだごて。
熱したはんだごてをスチレンペーパーに当てるとジューッと溶けていきます。
好みの溶かし具合で廃墟のボロ感を表現できるのでおすすめ。

はんだごての先が軽く触れるだけでもどんどん溶けていくので強く押し付けずに、絵の具で色を塗るようなイメージで表面を滑らせると、溶け具合を確かめながら作業ができます。

はんだごての金属部分はかなり熱くなるので絶対に触らないように。
あと、スチレンボードを溶かしているときに煙が出るので、換気しながら作業をするのがおすすめです。

亀裂のような細かい部分はアートルーターの細くて先が尖ったパーツを付けて削っています。

画像では見えにくいですが、スチレンボードの表面に細い溝ができています。
次の着色の際にこの溝に濃い色の絵の具をしっかり塗り込んであげることでよりリアルな廃墟感を出すことができました。

はんだごてだと溶けすぎて溝が太くなってしまうので、廃墟を自作したい方はこのアートルーターもかなり活躍してくれると思います。

最後にすべての壁、床のパーツの表面に金属ブラシをトントンと押し付けて凹凸を付けていきます。

金属ブラシはDAISOで購入しました。
勢いよくトントンしすぎると自分の手も巻き込んで痛い思いをするので、なるべく手の近くには行かないように気をつけましょう。

今回は廃墟のジオラマを作る下準備を紹介しました。
この方法は廃墟だけではなく自然な岩肌を再現するときにも使えると思うので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください!

廃墟ジオラマ制作の続きはこちらで読むことができます!

YouTubeチャンネル「anzu’s craft room」では、ジオラマ・ミニチュア作品の制作風景を公開しています。

細かい作業がお好きな方は覗いてみてください♪
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