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100均の樹脂粘土でヒペリカムを作る【ミニチュアフラワー】

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樹脂粘土を使った手作りのミニチュアフラワーでフラワーアレンジメントに挑戦してみました。

今回は「椿」がメインの作品です。
全体は紅白の色味になるようにしたかったので、椿の次に「カラー」という白い花を選びました。
メインの花を引き立てるために、大きな植物ばかり選ばないほうがいいかなと思い、今回は実がツルッとしていてあまり主張しないけど可愛らしい「ヒペリカム」という花を作ることにしました。
ヒペリカムは、実の色が赤やクリーム色など様々な色がありますが、私は緑色の実を作っています。
粘土の色を変えればヒペリカムの色違いが作れるので参考にしていただけると嬉しいです。

このとき使った樹脂粘土はDAISOのもの。
ただ、DAISOの樹脂粘土は長時間作業しているとパサつくことがあるので、少しだけ「すけるくん」という透明粘土をミックスして使っています。

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なるべく画像だけでもわかるようにまとめたつもりですが、動きの説明は難しいので、もし作ってみたいなと思った方は、動画も合わせて見ていただけると嬉しいです!

ミニチュアヒペリカムの作り方を動画で見たい方はこちら。

ヒペリカムのミニチュアフラワー作り

今回作るヒペリカムはツルンとした丸い実が特徴的。

実は粘土の表面にレジン液を塗ってコーティングさせることで、ぷっくりと艶のある質感になるように作りました。

樹脂粘土に着色する

【使うもの】

  • 樹脂粘土
  • すけるくん
  • アクリル絵の具

ミニチュアフラワーは1つ1つのパーツが小さいので、着色する樹脂粘土の量は少量でOK。
作るものの大きさにもよりますが、私の作品のように1センチ以下のパーツを作るなら、人差し指第一関節くらいの大きさの樹脂粘土に着色するくらいがちょうどいいと思います。

着色する粘土を少量にしてもほとんどが使い切れずに余ってしまいますが、あまりにも粘土が小さすぎるとビニール袋から押し出すときに扱いにくいので注意。

余った着色済の粘土は捨てずにラップに包んで、ウェットティッシュと一緒にチャック付の袋に入れて保管しておくのがおすすめ。
同系色の花を作るときに絵の具の代わりに混ぜて使えます。

ヒペリカムの実

今回、ヒペリカムの実は枝豆のような薄緑色にしてみました。
実の透明感を出すために、乾くと透明になる「すけるくん」という粘土を多めに混ぜています。

まず緑色の粘土を作って、プレーンのすけるくんに練り込んでいくと色が薄い緑色の粘土ができあがります。
すけるくんをたくさん混ぜた粘土は乾燥すると色が濃くなるので乾く前は少し薄いかな?というくらいの色味で作るといいです。

目安はこのくらい。

【自分で混色するのが苦手な方におすすめの絵の具】

ターナー色彩 U-35 アクリリックス ライトグリーン

ターナー色彩 U-35 アクリリックス パーマネントグリーンライト

ライトグリーン1:パーマネントグリーンライト1
ほんの少し白を混ぜてもいいかも。

ヒペリカムの茎

ヒペリカムの茎は複雑な色味なので粘土を色ムラなくきれいに練るよりも、あえて雑に練って少しマーブルっぽい状態で使います。

ヒペリカムの実を作るときに使った緑色の粘土(すけるくんを混ぜていないもの)は使い回して、そこに茶っぽい緑色赤色朱色に色付けした粘土を合わせていきます。

ビニール袋に入れるときにこんな感じで粘土がカラフルになっていると、粘土を使ったときに絶妙な模様ができあがります。

ヒペリカムのガク

ガクというのはヒペリカムの実のすぐ下についている葉っぱのこと。
ヒペリカムの実を支えるために大切なパーツです。

ヒペリカムの実のために作った粘土(すけるくんなし)に少し黄色とほんの少しの赤色と緑色を混ぜて暗めの黄緑色っぽくなるようにしました。

【自分で混色するのが苦手な方におすすめの絵の具】

ターナー色彩 U-35 アクリリックス クロミウムオキサイドグリーン

ヒペリカムの実の色+クロミウムオキサイドグリーン

ヒペリカムの葉

ヒペリカムの葉は、ガクよりも少し濃い色をしています。
濃い色のときは黒を使いたくなりますが、黒ではなく緑の補色の赤色を少しずつ混ぜていくと深みのある色味になるのでおすすめです。
赤を混ぜすぎたときはもう一度緑の絵の具を混ぜればOK。

【自分で混色するのが苦手な方におすすめの絵の具】

ターナー色彩 U-35 アクリリックス クロミウムオキサイドグリーン

ターナー色彩 U-35 アクリリックス キナクリドンマゼンタ

ヒペリカムの実の色+クロミウムオキサイドグリーン+ほんの少しキナクリドンマゼンタ

ヒペリカムのパーツ作り

パーツの作り方が文字だけだとわかりにくいので、動画も合わせて見てみてください!

【使うもの】

  • 細工棒
  • 極細ワイヤー
  • 着色した粘土

ヒペリカムの実

粘土をごく少量出し、指先で丸くなるように成形します。
実も丸や楕円などいろいろな形のものが生えているので、きれいなまん丸にしなくても大丈夫です。

作りたいヒペリカムのサイズにもよりますが、私は米粒半分くらいの大きさにしました。
画像だと拡大するので実物の大きさの想像がしにくいですよね(汗)
多分直径1ミリあるかないかくらいだと思います。

実のレジンコーティングはこのタイミングではせずに、すべてのパーツを貼り付けたあとにします。

ヒペリカムの茎

はじめに米粒より少し大きいくらいの粘土を取って、丸くなるように指でこねて、丸くした粘土にワイヤーを刺します。
粘土を大まかにワイヤーにくっつけるために、指をこするように動かしながらのばしていくとワイヤー全体に粘土が薄くコーティングされたようになります。

今回は1本の茎から枝分かれして実がなっている感じを表現するために、1つのヒペリカムに対して3本の茎を用意しました。

マーブル模様になるように粘土をつくったので、指先に粘土を出してからもこねすぎに注意。
指先でこねすぎて粘土の色がきれいに混ざってしまったときは、もう一度新しく粘土を出して使ってください。

茎の下の方は赤っぽくて、上の方に行くにつれて緑が濃くなっているのが分かるでしょうか?
このグラデーションは作品になったときにほぼ見えなくなる部分ではありますが、ちょっとこだわってみました。

ヒペリカムのガク

ヒペリカムのガクは小さくて作るのが難しいので、それっぽく見えれば大丈夫です。

まず先の尖った細工棒で小さい粘土を丸くのばします。
そのあと先が平たくなっている細工棒を丸い粘土に優しく押し付けてシワを作ります。

そのあと少し凹凸を減らすように表面をならすとこんな形になります。
このパーツは1つのヒペリカムの実に対して5枚使うので、予備ができるように少し多めに作っておいてください。

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私がミニチュアフラワー作りでよく使う細工棒はパジコさんのもの。
片方が平たくてもう片方はまっすぐな形状なので、粘土を薄くのばすこともできるし、葉脈のような模様をつけることもできます。

この1本があれば大体のものは作れるのでかなりおすすめです。

ヒペリカムの葉

ヒペリカムの葉はヒペリカムのガクよりも大きいので、サイズ感に注意しながら作っていきます。
サイズの目安はガク2つ分くらいの大きさ。

丸みのあるしずく型にしたいので、指に出した粘土はまず細いしずく型になるように指先でこねます。
そのあとしずくの中央から両側に広げるように細工棒を転がして画像のようにのばしていきます。

葉脈も忘れずにつけたら裏返します。

葉っぱの裏側の丸みがある方を先が丸まったスパチュラで力を入れずにくるくると撫でてあげると、葉っぱに立体感がでてきます。

もう一度裏返して葉脈側を表にするとこんな感じです。

この葉っぱもヒペリカムの茎に対して2枚ずつくらい作っておいてもいいと思います。

私はこのスパチュラセットを買いました。
ヒペリカムの葉に使っている先の丸いスパチュラはここに入っています。

パジコの細工棒の先が丸いまっすぐな方を使ってもいいですが、力加減を強くしてしまうと葉っぱが破れてしまうので注意してください。

ヒペリカムのパーツを貼り合わせる

【使うもの】

  • ハサミ
  • UVライト
  • ピンセット
  • 速乾アクリア
  • レジン液(コーティング用)

ヒペリカムの茎に5枚のガクを貼り付けていきます。
少し重なっても大丈夫なので、上下角度を変えながら動きをつけてあげるとよりリアルに仕上がります。

ガクの貼り付けができたら、ヒペリカムの実をそっとのせます。
あとで1本の茎から枝分かれさせたいので、この状態のヒペリカムをあと2つ作っておきます。

ここでもまだ実のレジンコーティングはせずに次の工程に移ります。

ヒペリカムの葉を両側に貼り付けます。

さきほど作ったヒペリカムをバランスを見ながら枝分かれするように貼り付けていきます。
芯がワイヤーになっているので、茎を少しカーブさせてベストな長さになるように茎部分を短くカットしてあげるとやりやすいです。

葉っぱもところどころ足してあげるといいですね。

貼り付けが終わったら最後にヒペリカムの実をレジンでコーティングしていきます。

ガクや葉っぱにレジンがつかないように気をつけながらレジン液を塗ってください。

普通のレジン液でもいいですが、コーティング液はサラサラしていてマニキュアのように刷毛がついてるので私はこちらをおすすめします。

UVライトで硬化して使うものなので、自然乾燥はできません。

ジオラマやミニチュア作品など、立体的な作品に使うならこういう懐中電灯型のものが扱いやすいです。
角度を変えながらライトを当てたいときにコードがあるものだと邪魔になることがあるので、乾電池タイプなのもありがたいです。

しっかり硬化したら完成です。

ヒペリカムの実の艶感がうまく出せたのではないかなと思います。

ミニチュアフラワーはとても繊細な作品ですが、パーツ自体は単純な動きで作れるものばかりなので、いい感じに組み合わせるだけできれいな花になります。

椿以外にもいろいろな花の作り方をご紹介していきますので、興味がある方はぜひ「ミニチュアフラワー」のカテゴリからお好きな花を組み合わせた作品を作ってみてくださいね!

YouTubeチャンネル「anzu’s craft room」では、ジオラマ・ミニチュア作品の制作風景を公開しています。

細かい作業がお好きな方は覗いてみてください♪
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