YouTubeで動画を投稿していると、ありがたいことにコメントをいただくことがあります。
作品についての感想以外に「ミニチュアフラワーに使っているアイテムを教えてほしいです。」というコメントもいただくんですよね。
私のように趣味でミニチュア作品を作ってみたい人って結構いるんだなぁ、と嬉しくなったので、今回は樹脂粘土でミニチュアフラワー作りをするときに準備するといいものをまとめてみようと思います。
ミニチュアフラワーだけではなく、樹脂粘土を使うミニチュアフードや他の作品を作るときにも今から紹介するアイテムは役立ちますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
樹脂粘土でミニチュアフラワーを作って、フラワーアレンジメントをしてみました。
こちらの動画も見てくださると嬉しいです。
樹脂粘土でミニチュアフラワーを作るときに用意したいもの〜準備編〜
【用意するもの】
- ラップ
- 樹脂粘土
- 使い捨て手袋
- アクリル絵の具
- チャック付きの袋
- ウェットティッシュ
- 密閉できる保存容器
- 粘着クリーナー(コロコロ)
ミニチュアフラワーを作る前に準備したいものの中でも、樹脂粘土の着色と保管の際にあると良かったものを紹介していきます。
樹脂粘土

ミニチュアフラワー作りには欠かせない樹脂粘土。
私はDAISOの樹脂粘土を使っています。
DAISOの粘土は着色しないで乾燥すると少し透明感が出てプラスチックのようにツルッと見えてしまうので、プラスチック感が気になる方は上のリンクにあるモデナという樹脂粘土がおすすめ。
少しマットな質感なので、DAISOの粘土よりも花びらのしっとり感が出しやすいです。
基本的には樹脂粘土であれば100均のものでも、手芸メーカーさんで販売しているような樹脂粘土でもなんでも大丈夫です。
紙粘土や石粉粘土のような乾燥が早くミニチュア作品を作るには扱いづらい種類の粘土は避けたいところ。
100均の樹脂粘土は何度も練り直してるとボソボソしてくるので、ほんの少し透明粘土「すけるくん」を混ぜてあげるとなめらかで乾燥しにくく、扱いやすくなります。
すけるくんが多すぎると手にネチャっとへばりつくので注意。
樹脂粘土9:すけるくん1くらいの割合がおすすめです。
アクリル絵の具

樹脂粘土の着色にはアクリル絵の具を使っています。
単色ではなく複数の色を混ぜたほうがリアルな色味になるので、なるべくたくさんの色がセットになっているものがおすすめ。
よく使う色は白色、緑色、赤色。
色をくすませるときはイエローオークという黄土色の絵の具を混ぜることが多いです。
混色は完全に感覚なので、何色の絵の具をどれだけ混ぜるかは作りたい花の写真を見ながら少しずつ色を足して試してみてください!

樹脂粘土に絵の具を混ぜるときに何度も手を洗うのが面倒なので、着色時は使い捨て手袋を着用して作業をするのがおすすめです。
ミニチュアフラワー作りを始めたばかりの頃は、花びら用の粘土、茎用・葉っぱ用の粘土など着色が終わるたびに手が絵の具でベタベタになっていて、何度も手洗いをして指がガサガサになっていました。
使い捨て手袋を着用するようになってからは、手洗いをこまめにしなくてもよくなったのでストレスフリーです。
粘着クリーナー(コロコロ)

粘着クリーナーは、手についた小さなホコリが混ざらないように、粘土を触る直前に手をコロコロしてゴミを取ってから作業するために使います。
白や黄色、パステルカラーの粘土を扱うときはとくにホコリが入ると目立ちます。
あらかじめ手や作業台を綺麗にしておくと作品の仕上がりも良くなるので、ぜひ試してみてください。
ウェットティッシュ

ミニチュアフラワー作りで大活躍するのがウェットティッシュです。
アルコール入りのものは使わず、おしりふきのような水の割合が99%のものがおすすめ。
非常時には体を拭くこともできるので、備蓄用にまとめて購入して使っています。
ウェットティッシュのいいところは、粘土の乾燥を防げるだけではなくアクリル絵の具で汚れた手がきれいに拭き取れるところ。
アクリル絵の具が乾燥すると結構ガンコで落ちにくいですが、絵の具の汚れってウェットティッシュでスルッと取れるんですね。
最近は机や手に絵の具がついても焦らなくなりました。

作業中に複数の色の粘土をすぐに使えるように手元においておきたいときは、ウェットティッシュを広げたところに粘土を置いて、半分に折りたたんで空気に触れる部分を減らすことで水分を保ちながら乾燥を防ぐことができます。
1時間以上挟みっぱなしにすると、逆に粘土に水分がいきすぎてベチャベチャになってしまうので注意!!
すでに結構柔らかい粘土の場合は、ラップにくるんで置いておくのもありです。
チャック付きの袋

もう何個使ったかわからないチャック付の袋。
この中に着色した粘土を入れて、袋の角を少しカットして必要な分の粘土を少量ずつ絞り出すのにとても役立ちます。
これがなかったら作業できないくらいの重要アイテム。
100均では文房具コーナーの近くに置いてあるので、私はクレジットカードサイズの袋を買って使っています。
サイズで言うとB9サイズ。
作るものの大きさにもよりますが、指先サイズの作品であればこの大きさの袋で十分だと思います。
ラップ

緑、赤、黄色、ピンク…
違う色の粘土をたくさん作りたいときに、それぞれの色を1つずつチャック付の袋に入れていたらもったいないですよね?
そういうときは小さくカットしたラップに粘土を包んで保管すると、複数の粘土をチャック付の袋の中にまとめて入れることができます。
私は1つの作品に対して約5種類の花を作っていたので、どの色の粘土がどの花で使う予定のものなのか混乱しないように花の種類別で袋を分けて保管していました。
サランラップやクレラップは少し硬い質感なので、柔らかく密着するポリエチレンでできたラップがおすすめです。
ポリエチレンラップはDAISOの食品ラップコーナーにありました。

粘土をラップで包んでからチャック付きの袋で保管していても、1ヶ月以上放置すると粘土がカチカチに固まってしまいます。
乾燥させたくないときは、チャック付きの袋の中にもウェットティッシュを入れておくと安心です。
試しに粘土入りの袋を保存容器に入れて1ヶ月放置してみましたが、柔らかいままの状態で問題なく保管できていました。
肉眼で見る限りではカビが生えるようなこともなかったですが、一度着色した粘土はなるべく早いうちに使い切りましょう。
密閉できる保存容器

乾燥が天敵の樹脂粘土にとって、密閉できる保存容器は最強の味方。

新品の粘土でも1度封を開けたら少しずつ乾燥が進むので、封を開けた未着色の粘土も着色した粘土と同じように、
ラップに包んで、チャック付きの袋に入れて(必要であればウェットティッシュも入れる)、密閉できる保存容器の中で保管するのがいいと思います。

100均の石粉粘土や軽い質感の粘土も同じようにラップに包んで保存容器に入れて保管しておくと、乾燥を防ぐことができます。
粘土をジップロックに入れて保管していたこともあったんですが、数カ月でカチカチに固まってしまってました。
樹脂粘土でミニチュアフラワーを作るときに用意したいもの〜制作編〜
- ハサミ
- 接着剤
- 細工棒
- 極細ワイヤー
- アートナイフ
- カッターマット
- ピンセット2種類
ここからは樹脂粘土の造形のときに使っているものを紹介していきます。
細工棒
細工棒は、樹脂粘土で花びらや葉っぱを作るときに使います。
中でもパジコさんの細工棒は、片側の先が細くなっていてもう片側が平たくなっているので出番が多く、私の1番のお気に入り。
粘土を指先の上で薄くのばしたり、葉っぱや花びらのスジを表現するといった作業がこれ1本でできます。

ミニチュアフラワー以外にもフィギュアや少し大きめの作品を作る方には、スパチュラセットがおすすめ。
作品が大きくなればなるほど、造形が複雑になるのでスパチュラセットは持っていて損はないです。
極細ワイヤー

ミニチュアフラワーの茎や軸になる部分の芯として使うのが、極細ワイヤー。
ワイヤーに樹脂粘土を薄くまとわせて使います。
このワイヤーは細ければ細いほど小さいサイズの作品が作りやすくなるので、なるべく0.3mm以下のものを選ぶといいです。
手芸屋さんではビーズコーナーのテグスと同じ場所においてあることが多いので、実際に店舗に買いに行かれる方は探してみてください。
接着剤

イチオシはアルテコの速乾アクリア。
材質を問わずに接着できるのと、乾燥後のテカリが少ないこと、そして何と言ってもノズルの先端が細い!
ほんの少しだけ出して使いたいことが多いので、最近はこの接着剤ばかり使ってます。
ピンセット2種類

ピンセットはできれば2種類揃えておきたいです。
接着したいものの大きさや接着面の角度によって、先がカーブしてるピンセットのほうが使いやすいときと、まっすぐのピンセットのほうが使いやすいときがあるんですよね。
ストレスなく作業するためにはどちらも揃えておくのが吉。
ちなみに私がよく使うのは先がカーブしてるほうです。
ハサミ

ハサミは極細ワイヤーをカットするときや、樹脂粘土の花びらの先を少しギザギザさせるために使います。
大きなハサミは先が丸くなっていたり、刃に厚みがあったりするので、細かい作業には不向き。
小さめで先が細くなっているものを選ぶのがおすすめです。
アートナイフ

直線的な形のパーツを作るときにあると便利なのがアートナイフ。
例えばバラのガクの部分は細くカットした粘土を使うので、指先で作れない形のものはナイフに頼っています。
カッターマット
アートナイフを使うときはカッターマット必須です。
小さめのカッターマットであれば100均でも売っていますが、大きいサイズのものは文房具屋さんやホームセンターにしか売っていないので注意。
花びらの形を作ったあとに着色するとき
【使うもの】
- 筆
- アクリル絵の具
1枚の花びらが複数の色でできているような花を作る場合は、先に花びらのパーツを作ってから絵の具で着色することもあります。
上の動画のアイリスの花びらは後塗りで作っています。
黄、白、青の3色になっている花びらも作ることができたら、ミニチュアフラワーの可能性が広がりますね!

花びらはかなり小さいので、筆も極細のものを使用しました。
プラモデルの塗装にも使うような細さの筆なので塗りやすくておすすめです。
花びらの自然なグラデーションを表現したいとき
【使うもの】
- パステル
- コットン
- つまようじ
花びらの1枚1枚にじわっと色を付けたいときはパステルを使います。
花びらの中央だけ、フチだけ、のようにふわっとグラデーションにしたいときはちょうどいいアイテムです。
つまようじにコットンを巻き付けて、パステルをひっかくように色を取り、花びらにこすりつけるように着色することで自然な花びらの雰囲気に近づけることができます。
まとめ
樹脂粘土でミニチュアフラワーを作るときに用意するものは、ほぼ100均で揃えることができます。
私が今まで作ったミニチュアフラワーの作り方も少しずつ紹介していきますので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください!
YouTubeチャンネル「anzu’s craft room」では、ジオラマ・ミニチュア作品の制作風景を公開しています。
細かい作業がお好きな方は覗いてみてください♪
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