樹脂粘土を使った手作りのミニチュアフラワーでフラワーアレンジメントに挑戦してみました。
今回は椿がメインの作品にしたかったので、組み合わせるなら派手な色の花よりもシンプルに白い花にしようということで「カラー」という花を選びました。
まっすぐ伸びる花で扱いやすそうなのと、主張は激しくないのに華やかな感じが気に入りました。
白系の花だけで作品を作るときでもこういう花がひとつあるとフリフリすぎず大人っぽい雰囲気になりそうです。
このとき使った樹脂粘土はDAISOのもの。
ただ、DAISOの樹脂粘土は長時間作業しているとパサつくことがあるので、少しだけ「すけるくん」という透明粘土をミックスして使っています。
初めてミニチュアフラワー作りに挑戦する方はこちらの記事も読んでみてください。
なるべく画像だけでもわかるようにまとめたつもりですが、動きの説明は難しいので、もし作ってみたいなと思った方は、動画も合わせて見ていただけると嬉しいです!
ミニチュアカラーの作り方を動画で見たい方はこちら。
カラーのミニチュアフラワー作り

今回作るカラーは厚みのある真っ白な花と太めの茎が特徴的。
実は茎から伸びる白い花のように見える部分は、葉っぱが変化したものだそう。
本当の花は真ん中の黄色い花粉のような部分なんですって。
ミニチュアフラワー作りは花がどんなつくりになっているかを調べるところから始まるので、新しいことが知れてとても楽しかったです。
樹脂粘土に着色する
【使うもの】
- 樹脂粘土
- すけるくん
- アクリル絵の具
ミニチュアフラワーは1つ1つのパーツが小さいので、着色する樹脂粘土の量は少量でOK。
作るものの大きさにもよりますが、私の作品のように1センチ以下のパーツを作るなら、人差し指第一関節くらいの大きさの樹脂粘土に着色するくらいがちょうどいいと思います。
着色する粘土を少量にしてもほとんどが使い切れずに余ってしまいますが、あまりにも粘土が小さすぎるとビニール袋から押し出すときに扱いにくいので注意。
余った着色済の粘土は捨てずにラップに包んで、ウェットティッシュと一緒にチャック付の袋に入れて保管しておくのがおすすめ。
同系色の花を作るときに絵の具の代わりに混ぜて使えます。
カラーの葉

カラーの葉は花びらのように見えますが、意外としっかり厚みがある葉っぱが変化したもの。
なるべく不透明に近い牛乳のような白にしたいので、粘土に対しての絵の具の量はかなり多め。
混色はせず、白だけを何度も混ぜて粘土が透けないように気をつけました。
【おすすめの絵の具】
カラーの茎

カラーの茎は少し明るめの緑にしてみました。
緑だけだと色が暗くなってしまうので、少しずつ黄色を混ぜて調節してます。
色味がもう少し深い感じが良いというときは赤で調節するのもおすすめです。

茎から葉っぱに変わる部分は自然につながっているようにするために、
カラーの茎の色と葉っぱの色を混ぜてグラデーション用の粘土を少量用意しておいてください。
3〜4段階くらいの色の濃さが違う粘土を使うと色が馴染みやすくなります。
【自分で混色するのが苦手な方におすすめの絵の具】
ターナー色彩 U-35 アクリリックス パーマネントグリーンライト
ターナー色彩 U-35 アクリリックス ハンザイエローライト
パーマネントグリーンライト3:ハンザイエローライト1
カラーの花

カラーの花は黄色。
鮮やかな黄色にするために、これまた絵の具をたくさん使ってしっかりと練り込みます。
ほんの少ししか使わないので粘土の量は少量でOKです。
【おすすめの絵の具】
白や黄色の粘土はホコリが付くとかなり目立ってしまいます。
作業直前に指先や手のひらを粘着テープでペタペタしてきれいにしてから扱うのがおすすめ。
カラーのパーツ作り
【使うもの】
- 細工棒
- つまようじ
- アートナイフ
- 極細ワイヤー
- 着色した粘土
- アクリル絵の具(黄色)
カラーの葉

カラーの葉は1枚の粘土を茎に巻き付けるようにして使いたいので、茎と葉っぱの境目のグラデーション部分から作りました。
まずは茎と同じ色の粘土を細長くのばして、その上に少しずらして1段階明るい粘土を置き細工棒でなじませます。
なじませた上にほぼ白くらいの茎色粘土を置いてなじませます。

白い粘土を大まかにのばしたところに、さきほど作ったグラデーション粘土を並べて境目が曖昧になるまで薄くのばします。

こんな感じ。

カラーの葉は巻き付けて使うので、細長い台形のような形でカット。
先に茎を作っておくとサイズ調整しやすいです。

カットしただけだと葉っぱの柔らかみが出ないので、先端の部分を細工棒で薄くしてヒラヒラ感を出すとよりリアルに見えます。

葉っぱの先っぽに茎色の粘土をこするようにして、少しだけ模様をつけてみました。
私がミニチュアフラワー作りでよく使う細工棒はパジコさんのもの。
片方が平たくてもう片方はまっすぐな形状なので、粘土を薄くのばすこともできるし、葉脈のような模様をつけることもできます。
この1本があれば大体のものは作れるのでかなりおすすめです。
カラーの茎

はじめに米粒より少し大きいくらいの粘土を取って、丸くなるように指でこねて、丸くした粘土にワイヤーを刺します。
粘土を大まかにワイヤーにくっつけるために、指をこするように動かしながらのばしていくとワイヤー全体に粘土が薄くコーティングされたようになります。

茎は少し太めを意識して作ります。
ワイヤーの先っぽはカラーの花の黄色い粘土をつけるので、爪を使ってワイヤーの先の粘土をちぎっておいてください。

少量の黄色い粘土を緑の上につけていきます。
先端が尖りすぎないように、最後にトントンと先端を丸くならしたら、パーツは完成です。
カラーのパーツを貼り合わせる
【使うもの】
- ピンセット
- 茎色の粘土
- 速乾アクリア
- カッターマット
- アクリル絵の具

カラーの茎から花に変わる境目の少し下あたりにボンドをつけます。

カラーの葉っぱを巻き付けるように貼り付けていきます。

カラーの葉っぱを巻き付けたときに茎と歯の間に凹凸ができてしまうので、茎色の粘土を少量取って凹凸部分を埋めるようになじませていきます。

茎と葉の境目がなめらかになったら完成です!
ミニチュアフラワーはとても繊細な作品ですが、パーツ自体は単純な動きで作れるものばかりなので、いい感じに組み合わせるだけできれいな花になります。
椿以外にもいろいろな花の作り方をご紹介していきますので、興味がある方はぜひ「ミニチュアフラワー」のカテゴリからお好きな花を組み合わせた作品を作ってみてくださいね!
YouTubeチャンネル「anzu’s craft room」では、ジオラマ・ミニチュア作品の制作風景を公開しています。
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