夏らしい作品が作りたくて、ガラスの器でレモネードを作ることにしました。
レモンの果肉部分をどうしようかと思って調べて出てきたのが、乾くと透明になる「すけるくん」という粘土。
これがまた使い勝手が良くて、今回は輪切りのレモンの作り方を書くんですが、樹脂粘土に少し混ぜると強度が上がったり、透明感が出てよりリアルに仕上がるという優れモノ。
食べ物やお花を粘土で作りたい人は買っておくと良い働きをするので、この記事を読んで良いなと思ったらぜひ使ってみてほしいです!
レモンの輪切りを作る動画はこちら。
透明粘土「すけるくん」について
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すけるくんの使い方
すけるくんは自然乾燥で固まる粘土です。
乾かすための特別な道具は必要ないのですが、他の種類の粘土と比べるとオイリーな質感なので、手が若干ベタッとなります。
私は素手で練ってしまいましたが、ベタつきが気になる方は手袋を付けて作業したほうが良いなと思いました。
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手にフィットする使い捨て手袋として、リンクの商品を愛用しています。
時間が経っても手袋が固くなったり破れることがないのでお気に入りのアイテムです。
すけるくんの乾燥時間
すけるくんは乾燥するとひと回りくらい縮んでしまうので、乾燥後のことも考えると少し大きめに作るといいです。
ちなみに、直径5センチ位の薄い丸の形だと、透明になるまで乾燥させるには5日以上かかりました。
作品の厚みや大きさによって変わるので、参考にしてみてください。
すけるくんの着色方法
すけるくんの着色は、クリアタイプの着色料がおすすめです。
水性絵の具やレジンの着色剤、アクリル塗料(クリアカラー)、コピックなど乾いたあとに透け感のあるものを使うと乾燥後の色が綺麗に出ると思います。
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逆にアクリル絵の具は不透明な絵の具なので、すけるくんの着色には向いてないかもしれません。
乾燥後は思ってるよりもかなり色が濃くなるので、あまり濃い色にしたくない場合は1滴2滴だけ着色料をつけて練るのがおすすめです。
すけるくんの保存方法
すけるくんを使い切れない場合は、外袋でなるべく空気が入らないように密閉してから、その周りに2重にラップを巻いてジップロックに入れて保存します。
私のすけるくんは2年前に買ってまだ使い切れていないのですが、普通に柔らかいまま使えているのでこの保存方法で大丈夫です。
すけるくんはどこに売ってるのか
樹脂粘土やオーブン粘土など、大体の粘土なら100均に探しに行けば売ってますが、すけるくんは100均で売ってるのを見たことがないです。
もしかしたら手芸屋さんや画材屋さんに置いている可能性もありますが、確実に売っている保証はないので、通販で買うのが確実だと思います。
すけるくんでレモンの輪切りを作る
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この作り方ですけるくんの着色剤の色を変えれば、オレンジやすだちなどのフルーツも作れます。
すけるくんはオイリーで作業後は粘土板がベタベタになってしまうので、クッキングシートの上で作業すると掃除が楽になるのでおすすめ。
レモンの果肉部分を作る
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【使うもの】
- 手袋
- 着色剤
- 粘土板
- カッター
- ストロー
- つまようじ
- すけるくん
- ピンセット
- アートナイフ
- 木工用ボンド
- クッキングシート
- アクリル絵の具(白)
すけるくんに着色する
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まずは使う分だけ粘土を取って、すけるくんが滑らかになるまで練ります。
そのあと着色剤を混ぜるのですが、レモンの果肉はほぼ透明くらいでいけるので、少量ずつ粘土に着色します。
目安は画像くらいの量。
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私は今回レジンの着色剤ですけるくんに色を付けました。
かなり透明感の高い仕上がりになって大満足です。
ちなみに私が使ったのはマスタード色ですが、普通にイエローで良かったです。
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上が色を混ぜる前のすけるくん。
下が色を混ぜた後のすけるくんです。
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乾燥前だと色味の違いが全くわからないんですが、乾くとこうなります。
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しっかりと練って色ムラがなくなったら薄い丸になるように成形していきます。
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このとき使ったのは、粘土用のプレスする板です。
目盛りが付いているので均等に伸ばせてるかどうかも見やすいですし、両端に持ち手が付いているので力をかけやすいのでとてもいい買い物でした。
今回はレモネードの中にいれる用のレモンの輪切りを作ったので、かなり薄めに作っています。
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形が決まったら、ピザを切るときのように放射線状に軽く跡をつけていくのですが、私はカッターの背中部分を使いました。
刃物ですし危ないので、取り扱いは注意です。
最初ものさしで跡をつけようとしたんですが、すけるくんがムニッとなって跡がつかずに元に戻ってしまったのでカッターの背中を使っています。
他にいい方法があればコメント欄で教えていただけると嬉しいです!
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切れ目を入れた粘土の表面(両面)にストローを斜めにカットしたものを押し当てて果肉を表現していきます。
適当にトントンしてたらそれっぽくなるので、切り込みの線さえ消さなければ何でもOK。
ここまでできたら一旦乾燥させます。
完全に乾燥させてしまうと固くなりすぎて作業しにくいので、1〜2日後の半乾燥状態を見極めて次の工程に移ってください。
2日後
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半透明になって表面が乾燥した状態がこちら。
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まずはじめに入れた切り込みに合わせてすけるくんをカットします。
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普通のカッターだと固くて切りにくいので、アートナイフを使うのがおすすめです。
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放射線状にカットした1切れずつの身の形を整えます。
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次は中央部分の先端をピンセットで引きちぎっていきます。
ここはあまり綺麗にちぎらないほうが仕上がりがリアルになるので、様子を見ながらちぎってみてください。
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横の断面に白いアクリル絵の具とボンドを混ぜたもので色を付けて薄皮を作ります。
つまようじの先を使ってチョンチョンと付けてあげるとはみ出さずに塗れます。
乾く前に断面同士を貼り合わせてまた乾燥。
次は完全に乾燥するまで放置します。
レモンの皮を作る
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完全に乾燥するとこのように透明になります。
【使うもの】
- 接着剤
- つまようじ
- 樹脂粘土(白)
- アイシャドウチップ
- アクリル絵の具(レモンイエロー)
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レモンの真ん中の穴に樹脂粘土を埋め込みます。
樹脂粘土は特に色を付けなくてもそのままの白で大丈夫です。
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レモンのフチ1周に接着剤を塗って、細くのばした樹脂粘土を巻き付けて、つまようじで身と身の隙間に粘土を埋め込んで隙間をなくします。
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樹脂粘土の接着には速乾アクリアが大活躍します。
乾くのが早いので、塗ったらすぐに粘土を巻いてください。
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粘土板を使いながらフチをなだらかにしつつ厚みを調整していきます。
このとき樹脂粘土部分をつまみすぎるとフチだけ薄くなるので注意!
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側面をつまようじでつついてブツブツにします。
レモンの皮をイメージしながらやってみてください。
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レモンの皮の色にはアクリル絵の具のパーマネントレモンを使いました。
まずはつまようじでフチあたりを点々と色づけていきます。
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点々と付けたフチの絵の具が果実側に広がらないように、側面にのばしていきます。
このとき使ったのは、メイク道具のアイシャドウチップ。
100均で買いました。
こすらずにポンポンと広げるのがコツです。
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フチが塗れたらこうなります。
果実部分は透明だけど少しマットな感じ。
出来上がったレモンの輪切りをコーティングする
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【使うもの】
- UVライト
- レジンコーティング剤
レモンの果肉部分だけをコーティングしていきます。
この工程があることで、果肉のみずみずしい感じを表現することができます。
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私が作り方を調べたときに、マニキュア(トップコート)を代用している人がいましたが、
その通りにするとレジンの中に沈めたときに色素が溶けてにじんでしまったりベタついてしまったりでうまくいきませんでした。
にじまないようにするにはレジンのコーティング剤を使うのが1番綺麗に作れます。
すけるくん粘土に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください!
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細かい作業がお好きな方は覗いてみてください♪
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